553297 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

出産当日

お産入院のすべて―2人目編


10月20日(月)出産当日

■おかずはタコ焼と焼きそば

 17時9分に男児を出産し、産後処置を受けた後、分娩台の上でそのまま2時間安静にしていた。19時半、看護師さんによる2回目の出血チェック。経過は問題なしとのことで、早速、入院する部屋に移ることに。陣痛室に置きっぱなしだった荷物を看護師さんが運んでくれて、一つ上の階の部屋まで一緒に歩いて移動した。歩いても特にクラクラするようなことはない。大丈夫だ。

 案内された部屋は、長男ルンバを出産した時に入院していたのと同じ部屋だった。懐しいなと感慨にふけっていると、すぐに夕食が運ばれてきた。ごはん、水餃子、タコ焼、焼そば、酢の物、フルーツ。なんだか変なメニューだが、お産で体力を使いおなかが空いていたので、ばっちり完食。うーん、満足だ。

 やがて先ほどの看護師さんが部屋に来て、入院中のスケジュールや出生届などの各種書類の説明をし、薬をくれた。抗生物質が2種類と子宮収縮を促進する薬、便が出ないときのための緩下剤。子宮収縮の薬は朝昼の食後に1回2錠飲むそうだが、この薬を飲むと子宮がキューッと収縮して気持ち悪くなることがあるらしく、そういう場合は1錠ずつにしても可とのことだった。

 20時には巡回の看護師さんが部屋にやって来た。
 「トイレにはもう行きました?」と聞かれ、
 「まだです」
 と答えると、トイレを我慢すると出血の原因になるので、ごはんを食べ終えたらトイレに行ってみてくださいとのこと。そういえば一人目の時、動くのが恐くてギリギリまで我慢してから行ったら、血みどろになっていて驚いたなあ。あれはトイレを我慢したせいだったのか。

 それではと20時半ごろ、トイレに行ってみた。下半身にパッドを何枚もモコモコと当てているのと会陰の傷がチクチクして気になるのとで、ガニマタ相撲取りのような歩き方になるのは避けられないが、体力は結構余っている感じ。なんだ、私、元気じゃないか。

 トイレで見た出血もそれほどの量ではなくてひと安心。しかしお産パッドLL+L+Mの3枚重ねをT字帯で締めるという組み合わせを元に戻すのが至難の業。悪戦苦闘の末、T字帯をきつめに締めることで、なんとか付け直し完了。やれやれと個室を出たのだった。

■ハイテンションな夜

 部屋の前まで行くと、他の部屋を巡回していた看護師さんに会った。尿はちゃんと出て、出血量も特に多くはなかったと告げると、
「じゃあ、T字帯を産褥ショーツに替えてもいいですよ」
 と言われる。よっしゃ!とばかりに、部屋に入るとすぐに着替えた。T字帯というヤツはとにかく不安定で下着としては実に心もとないので、できることならサッサと取り替えたかったのである。

 ようやく一息ついたところでベッドに入り、今日の出来事をノートに書きとめていると、夫から電話がかかってきた。
「おつかれさま」
第一声でそうねぎらうと、彼はこれからこちらに向かうと言った。今朝の時点では、週末実家に来て月曜だけ出勤し、またその夜にこちらに来るのは難しいと言っていた彼だけど、一刻も早く赤ちゃんに会いたくなったらしい。夫の声を聞くと、やっぱりホッとする。

 「赤ちゃん、どんな顔? やっぱりルンバみたいに宇宙人顔?」
 と聞かれ、
「ううん、ガッツ(石松)」
 と答えると、
「えー!」
 とショックを受ける彼。
「オレとかルンバばりの美少年だと思っていたのに…(←バカ)」

 へその緒が巻きついてなかなか出てこなかった話をすると、「大丈夫なの?」としきりに心配していたが、「元気な産声をあげていたから、大丈夫だと思うよ」と伝え、電話を切った。

 その後、疲れているから早く眠ろうと思い横になったが眠れない。一人目の時もそうだったけれど、産後って妙にハイテンションになる。体はクタクタなのにテンションが上がりすぎて目が冴え、眠れないのだ。午前1時ごろ再びトイレに行き、ようやく眠れたのだった。


>次へ ■HOMEへ


© Rakuten Group, Inc.